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本日も休診

あらすじ

あらすじ


時は昭和、高度経済成長期の頃。
那須高原のてっぺんにある診療所には今日も「本日休診」の札が下がっている。診療所の主は見川鯛山センセイ。
時々コワいがとびきり美人な年下の奥さん・テル子に支えられ、医療に身を捧げ…てはいない。
釣り好きで本業なんかそっちのけ、喧嘩友達の茶畠巡査たちにはヤブ医者と馬鹿にされている。
一方、診療所に集まるのはお調子者のホテルの主人・楠田や変わり者の坊主・洋カンなどベテラン看護婦の宮本さんも手を焼くおかしな連中ばかり。
田植えの季節、若い柴田巡査が駐在所に赴任し、東京から来た香織も診療所の仲間に加わった。
田舎の町にも新しい風が吹き、やがて夏へ、秋から冬へ。次々起こる騒動の中、センセイは那須の大自然のように人々に寄り添う…。

原作の見川鯛山とは
その生涯を地域医療に捧げ、地元の人々を愛し、愛された医師・作家の見川鯛山(本名・見川泰山)。1942年無医村であった那須高原で「見川医院」を開業すると、貧しい人々に心を寄せ、熱心に往診を続ける。一方で、作家・獅子文六との出会いを機に文筆業を開始し、1964年刊の『田舎医者』を皮切りに、雑誌連載をまとめた書籍を多数出版。1979年には、田舎医者シリーズを原案にした人情味あふれるテレビドラマが故・森繁久彌を主演で放映。素朴で大らかなユーモアに満ちた私小説的な短編は「医療もの」の枠を越え、今なお多くの支持を集めている。


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