作品紹介
川をはさんで両岸の町に暮らしていた、ひさご亭と越後屋。
飲み屋、ひさご亭の女将・かめ(藤山直美)は、ひとり息子の清太郎が自慢だった。
蘭学塾に通い、いずれは医者になり母親を楽させてやろうと言っている清太郎に全てを賭けて、
仕事に精を出す日々。ところがある日、清太郎は医者にはならず飲み屋を継ぐと言い出した。
一方 呉服問屋、越後屋のお鶴(三田佳子)は、ひとり娘のお袖に
旗本三男坊の松下源之介を婿に迎えたいと願っていた。
しかしお袖には全くその気がない事を知り問い詰めた結果、ひさご亭のひとり息子
清太郎に思いを寄せていることを知る。
ひさご亭に乗り込むお鶴、息子の勝手さに頭に血が上っているかめ、
元々生活の違いから反発しあう土地者同士の上、互いのかわいい息子と娘の問題があい重なり、
真っ向からの喧嘩になってしまう・・・