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2007年1月公演 能・狂言と京舞の会

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作品紹介

京都・祇園に二百年あまりの歴史を持つ京舞、
井上流-家元、五世井上八千代と、
能楽観世流の名門片山家 片山清司、
さまざまな分野で活躍中の狂言師 野村萬斎の
参加を得て火花を散らす白熱のコラボレーション


前シテ・里人
後シテ・足疾鬼 片山清司

都に上がった旅僧が東山泉湧寺に参詣し、十六羅漢や仏舎利を礼拝し、感涙の涙に墨染めの袖を濡らしているところへ、寺の近くに住む里の男が現れます。男と一緒に拝み、仏舎利の謂(いわ)れなどを語り合ううち、空が曇り稲妻が走ります。
その男こそ足疾鬼(そくしつき)で、たちまち面色変わり、その昔この仏舎利は足疾鬼が奪ったものだというと、舎利殿に飛び上がって牙舎利(げしゃり)を取って、天井を蹴破って行方知らずになってしまいます。
牙舎利はお釈迦様の歯で、一心に拝むとお釈迦様のおそばにいるような心地になるありがたいものです。そこへ寺を守護する韋駄天が現れ、足疾鬼を追いかけて、無事、牙舎利を取り返します。
力尽きた足疾鬼は、消え失せてしまうのでした…。


太郎冠者 野村萬斎
主 石田幸雄

主人に謡を所望された太郎冠者は、酒を飲まなければ声が出ないとか妻の膝枕でなければ謡えないなどと、もったいをつける。
主人は、酒をふるまい、自分の膝を貸して謡わせる。
太郎冠者は謡い始めるが、寝ていると声が出て、起きると声が出なくなるふりをする。
調子に乗った太郎冠者は・・・

三、片山九郎右衛門/監修
           片山清司/構成・演出


六条御息所 井上八千代
横川の小聖 宝生欣哉
大臣家の使い 野村萬斎

光源氏の正妻、葵上が物の怪に悩まされ、寝込んでいる。
臣下が憑き物の正体を巫女に占わせると、霊が現れ、六条御息所と名乗って、輪廻を離れられぬ苦しみをつぶやき、光源氏の愛を奪った葵上に恨みを延べ、枕元に寄って責め苛み幽界へ連れ去ろうとする。
横川の小聖が加持祈祷を始めると、 鬼となった御息所が現れ立ち向かうが、ついに鬼は祈り伏せられる。

今回は、能と京舞が渾然一体となった上演形式で、井上八千代以外の出演は、全て能楽師で、間狂言も入り、演奏も地歌だけでなく、地謡や能の囃子が入った豪華な演出となっていて、大変珍しいコラボレーションでご堪能頂きます。
地歌 唄・三絃 菊原光治
          箏 菊央雄司

囃子方 笛 藤田六郎兵衛
          小鼓 大倉源次郎
          大鼓 河村 大
          太鼓 前川光範