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2009年12月公演 最後の忠臣蔵

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スタッフ・キャスト

原作:池宮彰一郎 脚本:金子成人 演出:宮田慶子
出演: 中村梅雀 西郷輝彦
          櫻井淳子 渋谷飛鳥 長谷川稀世
          原田龍二 林 啓二 青山良彦 田村 亮 他

作品紹介

死ぬことを許されず密命に生きた男
             ――寺坂吉右衛門

「忠臣蔵」を新たな視点で描く
             感動の人間ドラマ

「討入り」から始まる、異色の忠臣蔵

  「四十七人の刺客」等で知られる池宮彰一郎の小説「最後の忠臣蔵」が、年末の明治座で舞台化されます。大胆な歴史考証で知られる池宮彰一郎のこの作品は、通常クライマックスで描かれる「討ち入り」から物語が始まります。吉良上野介を討ち果たし主君の仇を報じた大石内蔵助を筆頭とする四十七士は、やがて見事に切腹して果てます。
しかし現代の情報化社会とは違い、討ち入りの状況や浪士たちの働きぶりを正確に伝える術がありません。また残された家族や浅野家の元家臣たちの行く末はどうなるのか。これらを憂えた大石内蔵助は、大きなひとつの決断をします。
それは・・・。

大石内蔵助の秘めた想いが、残された人々を大きく包み込んでいく
  大石内蔵助に選ばれた寺坂吉右衛門は、討ち入りに参加した赤穂浪士たちの中でも一番身分の低い足軽でしたが、その忠誠心は誰よりも篤いものでした。
討ち入り当日も伝令役として吉良邸の中を走り回り、その一部始終を見届けていたのです。 しかし、討ち入り直後に吉右衛門に与えられた使命は、想像を絶する過酷なものでした。 討ち入りの場からひとり姿を消した吉右衛門は、死を恐れて逃げ出した臆病者と噂されます。世間の誤解、政争の駆け引きに翻弄されながら、ただ一心に内蔵助の「想い」を果たすため旅を続ける吉右衛門。彼の献身はやがて、残された元赤穂藩士の家族たちの運命に大きな影響を与えることになるのです。

寺坂吉右衛門を演じる中村梅雀、大石内蔵助の西郷輝彦はじめ豪華出演陣が集結、心揺さぶるこの作品に挑みます。
年末といえば様々な「忠臣蔵」が様々な形で登場しますが、今年は明治座の「最後の忠臣蔵」で、ひと味違ったお芝居をぜひご堪能ください。
日本人なら誰でもが持っている、「真の心」が必ず見つかります――。