氷川きよしメッセージ   

前回の座長公演は洋物の舞台でしたが、今回は久しぶりに時代劇に挑戦させていただきます。若い時は時代劇のじの字も知らなかったのが、この年齢になりその良さがだんだんと分かるようになりました。特に休養中に外国に行ったことで、日本の良さを客観視することができました。今回は戦国時代、平和を守るために命がけで戦った人を演じます。私も平和な世界を作るために歌いたいと歌を始めましたので、この役柄にはとても賛同しています。現在はスマホで何でもできる時代ですが、役者さんと目と目を合わせて、A Iとは違う、生きている人間だからこそ伝えられる温度感や心を皆さんにお芝居を通してしっかりとお届けしたいという意気込みでいます。

第2部のコンサートは、これまで劇場公演をされてきたすばらしい先輩方の曲を歌いたいなと、いま自分の中で少しずつ劇場公演ならではのセットリストを構成しているところです。演歌作品を中心にして、ポップスも織り込んでお届けできたらと考えています。最近はポップス作品をリリースさせていただいたことで、演歌の良さを改めてしみじみと感じています。演歌の良さというのは、短い歌詞の中にストーリーがぎゅっと詰め込まれており、日本語の綺麗な使い方や行間に感情があり、考えさせられるんですよね。ポップスは今の思いをバンバンぶつけ発散できる部分があり、それぞれの良さがあります。だからやはり色々なジャンルを歌って、挑戦することで世界が広がっていきます。 劇場公演は私にとって大事な場所ですので、新曲もご披露して、皆さんに喜んでいただける公演にしたいと思います。劇場でお待ちしております!